水耕栽培のpHメーター・ECメーターの選び方|初心者に必要な測定器と失敗しない選び方

水耕栽培のpH・ECメーターの選び方のアイキャッチ画像 道具・キット

水耕栽培のpHメーター・ECメーターの選び方

水耕栽培を始めると、pHメーターやECメーターという道具を見かけるようになります。

「最初から必要なのか」

「安い測定器でもいいのか」

「pHとECのどちらを先に買うべきか」

「校正液や保管液も必要なのか」

初心者ほど迷いやすい道具です。

結論から言うと、最初の小さな葉物栽培だけなら、pHメーターやECメーターは必須ではありません。

しかし、水耕栽培を続けるなら、ECメーターは早めにあると便利です。

pHメーターは、複数容器を管理する、不調の原因を切り分けたい、pH調整剤を使う段階であると役立ちます。

ただし、測定器は買えば終わりではありません。

特にpHメーターは、校正、洗浄、保管をしないと数値がズレやすくなります。

安いメーターでも使い方を間違えれば意味がありませんし、高いメーターでも校正しなければ正しく使えません。

この記事では、水耕栽培初心者向けに、pHメーターとECメーターの違い、必要になるタイミング、買う順番、選び方、失敗しやすいポイントを整理します。

ECの基本を先に確認したい場合は、水耕栽培のECとは何かを参考にしてください。

pHの基本を先に確認したい場合は、水耕栽培のpHとは何かを確認してください。

結論:初心者はECメーター優先。pHメーターは管理を深める段階で検討

初心者が最初に迷ったら、まずはECメーターを優先してよいです。

理由は、ECメーターがあると、培養液の濃さを数値で確認できるからです。

水耕栽培では、液体肥料をどれくらい入れたかだけでは、今の培養液の濃さは分かりません。

植物が水を吸う、水が蒸発する、水だけを足す、液肥を追加する、水換えする。

こうした変化によって、培養液の濃さは日々変わります。

ECメーターがあれば、濃すぎるのか、薄すぎるのかを判断しやすくなります。

一方、pHメーターは便利ですが、ECメーターより扱いに注意が必要です。

pHメーターは校正や保管を怠ると、数値がズレやすくなります。

初心者が買う順番としては、次のように考えると分かりやすいです。

段階おすすめ理由
最初の1〜2容器だけ測定器なしでも可まずは水耕栽培向け肥料、容器、光、水温を優先
水耕栽培を続けるECメーターを検討液肥濃度を数値で見られる
複数容器を管理するECメーター推奨水足し・水換え判断がしやすい
不調の原因を切り分けたいpHメーターも検討養分吸収のズレを確認しやすい
pH調整剤を使うpHメーター推奨試験紙だけでは細かい調整が難しい
長期栽培・果菜類に挑戦pH・EC両方あると便利管理項目が増えるため

最初から全部そろえる必要はありません。

ただし、水耕栽培を続けるなら、ECメーター、pHメーターの順で検討すると管理がかなり楽になります。

pHメーターとECメーターの違い

pHメーターとECメーターは、どちらも培養液を測る道具です。

ただし、見ているものはまったく違います。

道具測るもの分かること分からないこと
ECメーター電気の通りやすさ培養液の濃さの目安どの栄養素が不足しているか
pHメーター酸性・アルカリ性養分の吸収しやすさの目安液肥濃度や栄養素の量

ECメーターは、液体肥料が濃すぎるか、薄すぎるかを見るために使います。

ただし、ECが同じでも、窒素が多いのか、カリウムが多いのか、カルシウムが不足しているのかまでは分かりません。

pHメーターは、培養液が酸性寄りなのか、アルカリ性寄りなのかを見るために使います。

pHが大きくズレると、養分が入っていても植物が吸収しにくくなることがあります。

つまり、ECとpHはどちらか片方だけで完璧に判断するものではありません。

ECは濃さ。

pHは吸収しやすさ。

このように分けて考えると分かりやすいです。

最初から測定器は必要か

最初からpHメーターとECメーターを両方買う必要はありません。

特に、次のような栽培なら、まずは測定器なしでも始められます。

  • サンチュやリーフレタスを少量育てる
  • 小型容器で短期栽培する
  • 水耕栽培向け液体肥料を説明どおりに使う
  • 夏場の高温期ではない
  • まずは試しに始めたい

この段階では、測定器よりも先にそろえるべきものがあります。

  • 水耕栽培向けの液体肥料
  • 光を確保できる置き場所
  • 遮光できる容器
  • 株を支える培地
  • 水温を確認する水温計
  • 水換えしやすい容器構造

水耕栽培に必要な道具全体は、水耕栽培に必要なもの一覧で整理しています。

一方で、次のような段階に入ったら、測定器を持っていた方が判断しやすくなります。

  • 水耕栽培を継続する
  • 複数の容器を管理する
  • 水足しと水換えで迷う
  • 液肥が濃いのか薄いのか分からない
  • 葉が黄色くなる原因を切り分けたい
  • 根が茶色くなる原因を調べたい
  • 夏場のベランダで栽培する
  • オクラ、枝豆、トマト、ナスなど長く育てる作物に挑戦する

測定器は、最初の必須道具というより、栽培を安定させるための道具です。

ECメーターを先に買うべき理由

初心者がどちらか1つだけ買うなら、ECメーターを優先するのがおすすめです。

理由は、ECは日々の管理に使う場面が多いからです。

水耕栽培では、液体肥料を水に溶かして植物に与えます。

そのため、培養液が濃すぎても、薄すぎても問題になります。

ECメーターがあると、次の判断がしやすくなります。

  • 液肥を作った直後の濃さ
  • 水足し後にどれくらい薄まったか
  • 水が蒸発して濃くなっていないか
  • 植物が養分を吸ってECが下がっていないか
  • 水換えするべきか
  • 作物の成長段階に対して濃すぎないか

特に、初心者は液肥を濃くしすぎやすいです。

「元気がないから肥料不足」と考えて液肥を追加した結果、ECが高くなりすぎ、根に負担をかけることがあります。

ECメーターがあると、感覚ではなく数値で確認できます。

液肥の開始タイミングは、水耕栽培の液体肥料はいつから使うべきかで詳しく解説しています。

pHメーターが必要になる場面

pHメーターは、栽培を深める段階で役立つ道具です。

特に次のような場合は、pHメーターがあると原因を切り分けやすくなります。

  • 液肥を入れているのに葉色が悪い
  • 新しい葉が黄色い
  • pH調整剤を使いたい
  • 水道水のpHが気になる
  • ECは合っているのに生育が悪い
  • 複数の作物を長く育てる
  • オクラ、枝豆、ナス、トマトなどを水耕栽培する
  • 何度も原因不明の不調が出る

pHが大きくズレると、培養液に養分が入っていても、植物が吸収しにくくなることがあります。

特に、新しい葉の黄化や、液肥を入れているのに改善しない不調では、pHも確認したい項目です。

ただし、pHメーターは管理がやや面倒です。

校正、洗浄、保管を正しく行わないと、数値がズレることがあります。

そのため、「買っただけで安心」ではなく、正しく使い続けられるかも含めて選びます。

pH試験紙・pH試薬・pHメーターの違い

pHを確認する方法には、pH試験紙、pH試薬、pHメーターがあります。

方法メリットデメリット向いている人
pH試験紙安い、手軽色の判定がざっくり最初に大きなズレを見る人
pH試薬試験紙より見やすいものもある細かい数値管理は苦手簡単に確認したい人
pHメーター数値で見られる校正・保管が必要継続栽培・複数容器管理の人

最初からpHメーターを買わなくても、試験紙や試薬で大まかに見ることはできます。

ただし、pH調整剤を使って細かく調整したいなら、pHメーターの方が向いています。

試験紙や試薬は、色の見え方に個人差があり、培養液の色にも影響されることがあります。

pHメーターは数値で見られる一方、校正しないと信用できません。

どれが正解というより、自分の管理レベルに合うものを選びます。

ECメーターの選び方

ECメーターを選ぶときは、次の項目を見ます。

1. mS/cm表示が見やすいもの

水耕栽培では、ECをmS/cmで見ることが多いです。

商品によっては、μS/cm、ppm、TDSなどで表示されることもあります。

初心者は、mS/cm表示が分かりやすいです。

単位見方
mS/cm水耕栽培で使いやすい
μS/cm1000μS/cm = 1.0mS/cm
ppm・TDS換算係数で数値が変わるため注意

EC記事で使っている目安も、基本はmS/cmです。

メーターを買うときは、表示単位を必ず確認してください。

2. 温度補正機能があるもの

ECは水温の影響を受けます。

そのため、温度補正機能があるメーターの方が使いやすいです。

家庭水耕では、厳密な実験レベルの精度までは不要ですが、夏場のベランダでは水温が大きく変わります。

温度補正機能があれば、測定値のブレを減らしやすくなります。

ただし、温度補正があるからといって、植物にとって高水温が安全になるわけではありません。

水温が高い場合は、測定値だけでなく、根の負担も見ます。

水温管理は、水耕栽培の水温管理で詳しく整理しています。

3. 校正できるもの

ECメーターは、長く使うと数値がズレることがあります。

そのため、校正できるものを選ぶと安心です。

校正液を使って、既知のEC値に合わせられるタイプがよいです。

安価なメーターでも、校正できるかどうかは確認してください。

校正できない簡易メーターは、目安としては使えても、数値がズレたときに確認しにくいです。

4. 防水性があるもの

水耕栽培では、水の近くでメーターを使います。

そのため、防水性があるものの方が安心です。

完全防水ではなくても、少なくとも水滴や軽い水濡れに強いものを選びたいです。

ただし、防水と書かれていても、キャップ部分や電池部分の扱いには注意します。

5. 数値が安定しやすいもの

安すぎるメーターでは、数値がなかなか安定しないことがあります。

毎回数値が大きくブレると、管理に使いにくいです。

レビューを見る場合は、次の点を確認します。

  • 数値の安定が早いか
  • 同じ液を測って大きくズレないか
  • 校正後のズレが少ないか
  • 水耕栽培で使っているレビューがあるか
  • 説明書が分かりやすいか

ただし、レビューだけで判断しすぎないことも大切です。

使う人が校正していなければ、評価が正しくない場合もあります。

pHメーターの選び方

pHメーターは、ECメーターより慎重に選びます。

理由は、pHメーターの方が電極の扱いが繊細だからです。

1. 校正できるもの

pHメーターでは、校正できることがかなり重要です。

校正液を使って、pH7、pH4などの標準液に合わせられるものを選びます。

校正方法は、商品によって違います。

  • ボタンで自動校正するタイプ
  • ドライバーで手動調整するタイプ
  • 1点校正のタイプ
  • 2点校正・3点校正できるタイプ

初心者は、できれば2点校正できるものが安心です。

水耕栽培ではpH5.5〜6.5前後を見ることが多いため、pH7とpH4の校正液を使えるタイプだと管理しやすいです。

2. 保管方法が分かりやすいもの

pHメーターの電極は、乾燥に弱いタイプがあります。

商品によっては、保管液が必要です。

説明書に保管方法がはっきり書かれているものを選びます。

初心者が失敗しやすいのは、pHメーターを洗ったあと、そのまま乾かして保管してしまうことです。

電極が乾くと、反応が遅くなったり、数値が不安定になったりすることがあります。

購入時は、メーター本体だけでなく、保管液が必要かも確認してください。

3. 自動温度補正があるもの

pH測定でも温度は関係します。

自動温度補正があるメーターの方が扱いやすいです。

ただし、自動温度補正があっても、何も考えなくてよいわけではありません。

校正液と測る培養液の温度が極端に違う場合は、数値の見方に注意します。

家庭水耕では、毎回完璧に実験室のような条件を作る必要はありません。

それでも、できるだけ同じ条件で測る方が、変化を比べやすくなります。

4. 交換用電極や消耗品があるか

pHメーターは、電極が消耗します。

長く使うなら、交換用電極があるかも確認したいです。

安価なペン型メーターでは、電極交換できないタイプもあります。

最初はそれでもよいですが、長く使うなら、交換部品や校正液・保管液が手に入りやすいメーカーの方が安心です。

5. 説明書が分かりやすいもの

pHメーターは、使い方を間違えると数値が信用できません。

そのため、説明書が分かりやすいことも重要です。

特に確認したいのは次の点です。

  • 校正方法
  • 洗浄方法
  • 保管方法
  • 校正液の種類
  • 電池交換方法
  • 測定時の待ち時間
  • 保証や問い合わせ先

安さだけで選ぶと、説明書が分かりにくく、正しく使えないことがあります。

pHメーターは、本体価格だけでなく、使い続けやすさで選びます。

一体型メーターは便利か

pH、EC、TDS、水温などを1台で測れる一体型メーターもあります。

一体型のメリットは、道具が1つで済むことです。

複数の測定器を持ち替えなくてよいので、管理は楽になります。

一方で、注意点もあります。

一体型メーターのメリット一体型メーターの注意点
1台で複数項目を測れる壊れたときに全部使えなくなる
道具が増えにくいpH電極の保管が必要
測定が楽ECとpHで校正方法が違う
持ち運びしやすい安価すぎるものは精度に注意

初心者には一体型も便利です。

ただし、pHとECは別の測定なので、それぞれ校正や扱い方が違います。

1台にまとまっていても、pH電極の保管や校正を省略できるわけではありません。

価格重視ならECメーター単体から始める。

管理をまとめたいなら一体型を検討する。

このように考えると選びやすいです。

安いメーターでも大丈夫か

家庭の水耕栽培では、最初から高価な業務用メーターを買う必要はありません。

安価なメーターでも、目安として使えるものはあります。

ただし、安いメーターを選ぶときは、次の点に注意します。

  • 校正できるか
  • 表示単位が分かりやすいか
  • 数値が安定するか
  • 説明書が分かりやすいか
  • 校正液が付属するか
  • 保管液が必要か
  • 水耕栽培で使っているレビューがあるか

特にpHメーターは、安いものほど校正や保管の影響を受けやすいことがあります。

安価なメーターを買う場合でも、校正液を用意して、定期的に確認することが大切です。

「安いからダメ」ではありません。

「安いものほど、校正と使い方を丁寧にする」と考えるとよいです。

高いメーターを買うべき人

高いメーターが向いている人もいます。

たとえば、次のような人です。

  • 水耕栽培を長く続けるつもり
  • 複数容器を管理する
  • トマト、ナス、きゅうり、オクラなどを長期栽培する
  • pH調整剤を使う
  • 数値を記録して改善したい
  • 成長記録や比較記事を作りたい
  • ブログで道具レビューを書く予定がある

特にブログ運営まで考えるなら、測定器は記事の信頼性にも関係します。

ECやpHを実際に測った数値を載せられると、単なる一般論ではなく、栽培記録として価値が出ます。

ただし、高いメーターを買っても、校正しなければ意味がありません。

高価なメーターほど、校正液、保管液、交換電極、説明書を含めて管理します。

校正液・保管液は必要か

測定器を買うときは、本体だけでなく校正液や保管液も見ます。

ECメーターでは、既知のEC値を持つ校正液を使って数値を確認します。

pHメーターでは、pH7やpH4などの校正液を使うことが多いです。

さらに、pHメーターの種類によっては保管液が必要です。

道具一緒に確認するもの理由
ECメーターEC校正液数値ズレを確認するため
pHメーターpH校正液正しいpHを表示するため
pHメーター保管液電極を乾燥から守るため
両方精製水・蒸留水すすぎや汚れ防止に使いやすい

初心者は、本体だけでなく、校正液が手に入りやすいかを確認してください。

本体が安くても、校正液や保管液が手に入りにくいと、長く使いにくくなります。

測定器を使うタイミング

測定器は、毎分のように使うものではありません。

家庭水耕では、次のタイミングで測ると管理しやすいです。

タイミング測るもの目的
水道水だけの状態EC・pH元の水の傾向を見る
液肥を入れた後EC・pH培養液の初期値を見る
水足し前EC濃くなっていないか確認
水足し後ECどれくらい薄まったか見る
水換え前EC・pH古い培養液の状態を見る
植物が不調なときEC・pH・水温原因を切り分ける
夏場EC・pH・水温高水温と濃度変化に注意する

記録する場合は、日付、作物、容器、液肥、EC、pH、水温、葉の状態、根の状態を一緒に残すと役立ちます。

数値だけ残しても、植物の状態が分からなければ判断しにくいです。

初心者がやりがちな失敗

校正しないまま使い続ける

一番多い失敗は、校正しないまま使い続けることです。

メーターは、使っているうちに数値がズレることがあります。

特にpHメーターは、校正しないと表示値を信用しにくくなります。

測定値がおかしいと感じたら、まず校正を確認します。

pHメーターを乾かして保管する

pHメーターの電極は、乾燥に弱いタイプがあります。

説明書に保管液が必要と書かれている場合は、その指示に従います。

自己流で完全に乾燥させると、測定値が不安定になることがあります。

単位を見間違える

ECでは、mS/cmとμS/cmを見間違えやすいです。

1.0mS/cmは1000μS/cmです。

単位を間違えると、培養液が濃いのか薄いのかを大きく誤解します。

測った数値だけで判断する

ECやpHの数値が合っていても、植物が不調になることはあります。

光不足、水温上昇、根腐れ、藻、病害虫、容器サイズ不足でも不調は起こります。

数値は大切ですが、葉と根も必ず見ます。

pH調整剤を入れすぎる

pH調整剤は少量でも数値が動きます。

一気に入れると、pHが急変し、根に負担をかけることがあります。

初心者は、少量ずつ入れて、よく混ぜて、少し待って、再測定します。

安いメーターの数値を絶対視する

安価なメーターは、目安として使うには便利です。

ただし、数値がブレることもあります。

同じ培養液を何度測っても大きくズレる場合は、校正、電池、センサーの汚れを確認します。

買う前のチェックリスト

購入前には、次の項目を確認してください。

ECメーターのチェックリスト

  • mS/cm表示に対応しているか
  • μS/cm表示の場合、換算しやすいか
  • 温度補正機能があるか
  • 校正できるか
  • 校正液が手に入りやすいか
  • 防水性があるか
  • 数値が安定しやすいか
  • 説明書が分かりやすいか
  • 電池交換しやすいか
  • 水耕栽培で使っているレビューがあるか

pHメーターのチェックリスト

  • pH7・pH4などで校正できるか
  • 2点校正できるか
  • 保管液が必要か
  • 保管方法が分かりやすいか
  • 自動温度補正があるか
  • 電極交換できるか
  • 校正液・保管液が手に入りやすいか
  • 防水性があるか
  • 説明書が分かりやすいか
  • 数値が安定するまでの時間が短いか

迷ったら、ECメーターは「単位・校正・温度補正」、pHメーターは「校正・保管・温度補正」を重視してください。

価格帯の考え方

価格帯は、おおまかに次のように考えると分かりやすいです。

価格帯向いている人注意点
安価な簡易タイプまず数値を見てみたい初心者校正・数値の安定性を確認
中価格帯のペン型継続して水耕栽培する人校正液・保管液も一緒に見る
高価格帯・メーカー品複数容器、長期栽培、記録重視の人消耗品とメンテナンスも必要

初心者が最初に買うなら、いきなり高価格帯でなくても構いません。

ただし、あまりに安すぎて校正できない、説明書が分かりにくい、数値が安定しないものは避けた方がよいです。

ブログや記録に使うなら、ある程度信頼できるメーターを選んだ方が、記事の説得力も上がります。

測定器より先に整えるべきこと

pHメーターやECメーターは便利ですが、測定器だけで水耕栽培が成功するわけではありません。

測定器より先に整えるべきこともあります。

  • 水耕栽培向け液体肥料を使う
  • 容器を遮光する
  • 水温を上げすぎない
  • 光を確保する
  • 水換えしやすい容器にする
  • 根の一部が酸素を吸える構造にする
  • 作物に合った容器サイズにする

ECやpHが合っていても、水温が高ければ根は弱ります。

光が足りなければ、葉は強く育ちません。

容器に光が入れば、藻が出やすくなります。

根が酸素不足なら、数値が合っていても不調になります。

測定器は、あくまで判断を助ける道具です。

植物そのものを見ることが一番大切です。

おすすめの買い方

初心者には、次の順番がおすすめです。

  1. まずは水耕栽培向け液体肥料と容器をそろえる
  2. 水温計を用意する
  3. 水耕栽培を続けるならECメーターを買う
  4. 複数容器や不調の原因切り分けが必要になったらpHメーターを買う
  5. pHメーターを買うなら校正液・保管液も一緒に確認する
  6. 記録や比較記事を作るなら、ある程度信頼できるメーターを選ぶ

最初から全部を完璧にそろえる必要はありません。

ただし、長く水耕栽培を続けるなら、測定器があることで失敗の原因をかなり切り分けやすくなります。

特に、夏場のベランダ栽培、複数容器、果菜類の栽培では、ECとpHの数値があると管理しやすいです。

目的別に選ぶならこのタイプ

pHメーターやECメーターは、価格だけで選ぶよりも、何を測りたいのか、どのくらいの頻度で使うのか、校正や保管を続けられるかで選ぶと失敗しにくくなります。

タイプ向いている人注意点
ECメーター単体液肥の濃さを数値で確認したい初心者mS/cm表示、温度補正、校正できるかを確認する
pHメーター単体pH調整剤を使う人、不調の原因を切り分けたい人校正液・保管液・電極の扱いが必要になる
pH・EC一体型メーター複数容器を管理し、測定器を1つにまとめたい人pHとECで校正方法や管理方法が違う点に注意する
pH試験紙・pH試薬まずpHの大きなズレだけ確認したい人細かい数値管理やpH調整には向きにくい
校正液・保管液セットpHメーターやECメーターを継続して使う人本体だけでなく、消耗品が入手しやすいかも確認する
メーカー品・中価格帯以上成長記録、比較記事、複数容器の管理に使いたい人本体価格だけでなく、交換電極や校正液の費用も見る

迷う場合は、まずECメーター単体から検討すると分かりやすいです。液肥の濃さを確認できるため、日常管理で使う場面が多いからです。

pHメーターは、複数容器を管理する、不調の原因を切り分けたい、pH調整剤を使う段階で検討すると失敗しにくくなります。

よくある質問

pHメーターとECメーターはどちらを先に買うべきですか?

迷ったらECメーターを先に買うのがおすすめです。

培養液の濃さを確認できるため、日常管理で使う場面が多いからです。

pHメーターは、継続栽培、不調の原因切り分け、pH調整剤を使う段階で検討するとよいです。

安いpHメーターでも使えますか?

目安としては使えるものもあります。

ただし、校正できるか、保管方法が明確か、数値が安定するかを確認してください。

安いメーターほど、校正と保管を丁寧にする必要があります。

pH試験紙だけではダメですか?

最初に大きなズレを見るだけなら、pH試験紙でも役立ちます。

ただし、pH調整剤を使って細かく管理するなら、pHメーターの方が向いています。

ECメーターはTDSメーターでも代用できますか?

TDSやppm表示のメーターでも目安にはなります。

ただし、換算係数によって数値が変わるため、水耕栽培ではEC表示に対応したものの方が分かりやすいです。

pHメーターは水道水で保管してもいいですか?

商品によって保管方法が違います。

保管液が必要なタイプもあります。

水道水につけっぱなし、完全に乾燥させる、といった自己流の保管は避け、説明書に従ってください。

毎日ECとpHを測る必要がありますか?

家庭の小規模栽培では、必ず毎日測る必要はありません。

ただし、夏場、複数容器、果菜類、不調が出ている場合は、測る頻度を上げると原因を切り分けやすくなります。

測定器があれば水耕栽培は失敗しませんか?

測定器があっても失敗することはあります。

光不足、水温上昇、根腐れ、藻、容器サイズ不足、病害虫などは、測定器だけでは解決できません。

ECやpHは大切ですが、葉、根、水、光、水温も合わせて見ます。

まとめ:測定器は「買えば安心」ではなく、正しく使って判断する道具

水耕栽培のpHメーターとECメーターは、培養液の状態を数値で確認するための道具です。

ECメーターは、培養液の濃さを見るために使います。

pHメーターは、培養液の酸性・アルカリ性を見るために使います。

初心者が迷ったら、まずはECメーターを優先してよいです。

pHメーターは、複数容器の管理、不調の原因切り分け、pH調整剤を使う段階で検討します。

選ぶときの重要ポイントは次の通りです。

  • ECメーターはmS/cm表示が見やすいものを選ぶ
  • ECメーターは温度補正と校正の有無を見る
  • pHメーターは校正できるものを選ぶ
  • pHメーターは保管方法が分かりやすいものを選ぶ
  • 校正液・保管液も一緒に確認する
  • 安さだけでなく、使い続けやすさを見る
  • 測定値だけでなく、葉・根・水温・光も見る

測定器は、買えば水耕栽培が成功する魔法の道具ではありません。

しかし、正しく使えば、液肥が濃いのか薄いのか、pHが大きくズレていないかを判断しやすくなります。

水耕栽培を継続するなら、ECメーター、pHメーターはかなり役立つ道具です。

まずは必要な段階を見極めて、自分の栽培規模に合うものを選びましょう。

次に読む記事

pHメーターやECメーターを選ぶ前に、EC・pHの基本、水温、液体肥料、根の状態も合わせて確認しておくと判断しやすくなります。

参考文献・参考情報

タイトルとURLをコピーしました